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スペシャルオリンピックス日本・フライングディスク競技部会 作業チーム報告 (2005/06)
(個人スキルテスト)(案)


はじめに

 スペシャルオリンピックス日本・スポーツプログラム委員会・フライングディスク競技部会作業チームでは、国内の障害者フライングディスクの今日的状況(種目や特性、普及状況)を協議し、スペシャルオリンピックス日本の理念や将来展望を視野において、下記の競技種目を創設することを提案いたします。

 個人・チームおよびユニファイド競技種目として、「ディスクゴルフ」のコースラウンドを普及推進競技とする。

 本報告では、2005年ナショナルゲーム・熊本大会で実施されるフライングディスク競技の個人スキルテストについて、「ディスクゴルフ」のコース競技の基本技術となる、下記の3種目を選定して提案いたします。


 なお、コースラウンド競技の具体的競技方法等については、2005年度末を目途に再度検討し、報告する予定です。

2005年6月11日 

スペシャルオリンピックス日本 フライングディクス競技部会作業チーム   
高田浩子(熊本) / 中町尚一(高知)/まつもとこうじ(山口)/横田 浩(熊本)

競技ルールについての共通認識事項
スペシャルオリンピックス日本で実施するフライングディスク競技のルールは、当面の間、今日、知的障がい者に最も普及している日本障害者フライングディクス連盟(JFFD)の競技ルールを一部参酌・適用する。
将来的には、競技のユニバーサルデザイン化をすすめるために、国際フライングディクス連盟(WFDF)および日本フライングディクス協会(JFDA)の競技ルールへの適応を図る方向で段階的に改定を進める。

(0)個人スキルテスト
競技種目 競技内容 実技(測定)
ディスタンス どれだけ遠くに投げることができるか
ディスクの飛距離を競う
5投(最長飛距離:メートル)
アキュラシー 円形の的に向けどのくらい正確に投げ入れることができるか
正確性を競う
正面、右斜、左斜3箇所の地点から各4投
計12投のうち、成功(ゴール)数(回)
パット&アプローチ ディスクをいかにしてゴールにいれることができるか
スローイング(アプローチとパッティング)技術の正確性と判断力
8m離れた距離から5回のスローインによる獲得得点(点)
競技フィールド(共通)
スローの飛距離が十分に確保でき、平らな地面で、風の流れを妨げることがない場所が好ましい。
スローイングサイトは、アスリートが追い風(風上)で投げられるようにセッティングする。ただし、競技開始後の変更はしない。


1.ディスタンス

1-1.競技フィールド
  • スローイングサイトは、それぞれ少なくとも6m間隔で設置し、3mのフロントラインと、それに垂直な2本の3m以上のラインを引く(下図)。
1-2.スローイングと記録
  • スローイングサイト内から、前方方向に、5回スローし、最長飛距離を記録とする。
  • 飛距離の計測には、スローイングサイトのフロントライン央部より測定し、最初に接地した地点までを測定する。
  • 飛距離は、メートル表示とし、小数点2位(cm)までを測定する。
1-3.その他
  • 使用ディスクは、WFDFルール(ディスタンス)に準ずる。

2.アキュラシー

2-1.コート
  • アキュラシーゴールに向かって、正面、右側、左側方向の3ヶ所、ステーションを設ける。
    • 正面ステーション:ゴールの中心をとおるベースラインに垂直な線上5mにおく。
    • 左側ステーション:ゴールに対し左側4.5mにおく。。ステーションフロントライン中心からベースラインに下ろした垂直線の長さが1.5mになるようにする。
    • 右側ステーション:ゴールに対し右側4.5mにおく。。ステーションフロントライン中心からベースラインに下ろした垂直線の長さが1.5mになるようにする。
  • アキュラシーゴールは、JFFDと同様の規格品を用いる。
2-2.スローイング(シューティング)と得点
  • 各ステーションから4投ずつ、計12投のスローを行い、より多くゴールを通過するようにスローする(通過数が得点となる)。
  • 各ステーションで4投のスローを終えてから次のステーションに移動する。どこのステーションから投げはじめてもよい。
2-3.その他
  • 使用ディスクは、WFDFルール(アキュラシー)に準ずる。




3.パット・アンド・アプローチ

3-1.コート
  • スローイングラインから8m離れた地点にディスクゴルフ用ゴールをセットする。
  • ゴール中央部を基点に、それぞれ半径1m、2m、3mの円を描く。
3-2.スローイング(パッティング・アプローチ)と得点
  • 5枚のディスクをスローイングラインからゴールに入れることを目的にスローイングする。
  • 得点は、以下の通りとする。 なお、サークル上のディスクは、真上から見てエッジが線に触れていれば得点(上位)とする。
    • ゴール・イン …   20点
    • 1m円内   …   10点
    • 2m円内   …   5点
    • 3m円内   …   3点 (赤字・検討中:変更の可能性有り)
3-3.その他
  • 使用ディスクは、WFDFルール(ディスクゴルフ)に準ずる。


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